ゲームの人気を支えるアニメ

「キャラ」を「リアル」にする

わざわざゲームセンターに行ったり、専用のゲーム機やパソコンを用意したりする必要もなく、ほんの数分あればスマートフォンで遊べるゲームの気軽さは、今までさほどゲームに興味がなかった人や、年配の人などもゲームの世界に引き込みました。しかし、専用のゲーム機やテレビ、パソコンに比べると、実際にスマートフォンで遊べるゲーム画面の大きさと表示できる情報量は多いとは言えません。そのような状況でゲームアプリを遊ぶ際、プレイヤーがまず注目するのは「キャラクター」ではないでしょうか。

個性があり魅力的なキャラクターであれば、たとえ小さな画面内にいても人目を引くものです。しかし、どれだけ美しい魅力的なデザインのキャラクターであったとしても、ただ棒立ちの一枚絵があるだけでは「このキャラクターが出てくるゲームをプレイしてみたい」と思わせる訴求力に欠けるでしょう。キャラクターはゲームの世界とプレイヤーを繋ぐ役割を担い、そしてプレイヤーの分身としての役割をも果たす存在です。実際のゲーム内でそのキャラクターがいかに生き生きと動いているか、そしてプレイヤーがいかに気持ち良くそのキャラクターを動かせるか、それこそがゲームの魅力であり、プレイヤーを惹きつける重要なポイントになるのです。それを感じさせるキャラクター制作にはアニメーションが欠かせません。

キャラクターが会話する場面で口が動くだけではなく、時たま瞬きしたり、髪やアクセサリーが少し揺れたりするだけでも、プレイヤーはぐっとその佇まいや雰囲気に引き込まれるものです。何もしていない時にキョロキョロと周囲を見回したり、退屈そうにアクビしたり、キャラクターのそんな細やかな動きから「人格」を感じた時、それは画面の中の2Dデータではなく意思を持った登場人物としてよりリアルに感じられ、プレイヤーはゲームの世界に感情移入できるでしょう。

かつて携帯向けゲームでのアニメーション制作はFlashなどが主流でしたが、今までかかっていた手間やコストを大幅に削減できるSpineなどの様々なアニメーション制作ソフトが近年開発されています。ゲーム制作現場での負担や苦労が軽減され、以前よりうんと質の高いアニメーションを使用した豊かな表現や演出が可能になりました。スマートフォンの画面の中でキャラクターはより生命力に溢れ、それと共に動き、歩き回り、戦い、成長していきます。プレイヤーの楽しみも今後ますます広がっていくでしょう。